本気で恐い夢を見た。


舞台は僕の母校、大平南中学校。理科室ののよーなところで、僕らは勉強してた。

ある生徒が、授業中にマナーモードにもせずに携帯ゲームで遊んでいた。悪怯れる様子もなく、黙々とゲームに没頭する生徒。そんな生徒に、ついに先生がキレた。サッカー部顧問の島田、通称『島ちょ』だ。


島ちょはそいつを怒鳴り付けるが、しかしその生徒は無視。さらに怒る島ちょは、その生徒を追っかけ回す。


その時だった。サッカー部キャプテン、大浦選手、教卓から島ちょの顔面目がけてドロップキックしやがった。


『ブッチーン!!』


その時、島ちょの中の何かがキレた。顔面が真っ赤になり、暴走を始める。エヴァンゲリオンかと思ったよ。手始めに大浦くんの腕をハイキックで折り、みんなを追っかけ回し始めた。


車に乗り込み逃げ惑う僕ら。幽遊白書で、朱雀に操られていた岩村先生の如く、イカれた顔で追っかけてくる島ちょ。


そらぁ恐いよ。今まで伝説の島ちょ乱舞の犠牲になったサッカー部員が何人いることか。


彼の伝説の数々は、代々サッカー部に語り継がれている。ここで島ちょ伝説をひとつ紹介。



サッカー部は、練習が嫌いだった。練習をさぼりながらやっていたある時、島ちょは職員室から見ていたらしく、グランドに来るや否や、『シューーァゴーー!!!』と生徒を集める。怒り狂った島ちょは、おめーら何やってたんだよ、とみんなに問い掛ける。そして幸弥に振ったその時、

『ユキヤァーー!!おめに聞いてんだユキヤァーー!!』

と怒鳴りつけながら、幸弥を蹴りつける。


しかしその蹴りは空振り、しかも靴が綺麗な放物線を描き、遥か彼方後ろに飛んでいったのだ。

奇跡が起きた。みんなの背中がピクピクしてた。




これからも、彼は伝説を作っていくだろう。そして伝説は語り継がれるだろう。



もう、訳分からん。


〈今日の1曲〉
悲しみの果て/エレファントカシマシ